テントを担いでひとり旅

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初めての海外-台湾テント旅

 高校のときの仲のよかった友人に、筋金入りのバイク乗りがいた。 彼女は、高校一年、十六のときに、学校をサボって合宿で中型二輪の免許をとった。そして、その年の夏には、一人で北海道へツーリングへ出かけた。 小さい頃からかなりめちゃくちゃなことをやっていたらしいが、さすがにいきなり北海道ひとり旅なんて親が許してくれるわけもない。 そこで、親には奥多摩にツーリングへいくと偽って、旅立った。そんなわけ

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英語―そして世界へ

 英語が苦手だ。得意、不得意という以前に、まったくできない。 中学以来、もう六年以上は勉強していることになっているが、それは形ばかりであって、実際のところなにひとつ理解っていない。 中学の最初にならうBe動詞にしても、それがおぼろながらにつかめたのは高校に入ってからだった。原形がbeで、その活用形がis, am, are などであると知ったのが高校のはじめで、is, am, are が動詞であ

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旅人たち

 ひとり旅をしているひとというのは、考える人ばかりだ。それはいままでに会ったひとに共通している。そりゃ意識的に主体性を持って行動しているのだから当然かもしれない。 パック旅行のように与えられたプランについていくのではなく、自分で考え、情報収集し、行動するのだから、少なくとも無気力であったり、消極的であるはずがない。 みな考え深い人であると同時に、何かに対して積極的な探求心を持ち、「自分」という

東海道踏破をとおして学んだこと

 最初は「絶対に無理だ」と、夢のまた夢という感じに捉えていた東海道連続踏破を、いつの間にか果たしてしまっていた。 東海道を全部歩くなんて、普段から体を鍛えていて筋骨隆々の人が苦労してこそ、はじめて成せる業かと思っていた。それが、ろくすっぽ体も動かしてない見るからに〈運動音痴タイプ〉の自分にできたなんて信じられない。 少なくとも僕は、「なにか運動をなされているんですか?」などと尋ねれるような風貌

こんな旅をしてきた

 いまじゃそれほどかわったこととは思わないけど、以前は公園とか橋のしたとか町中でキャンプするだけで、すごいことだと思っていた。 アウトドアブームだとかで、キャンプを経験したことのある人は多いと思うけど、キャンプというと山とか川とかのキャンプ場でテントを張って、夜はキャンプファイヤーをして、おいしいアウトドア料理を楽しむ、ってのがふつうでしょ、きっと。 ぼくの場合、キャンプというものをはじめたの

旅のはじまり

 僕が旅の世界をはじめて知ったのは十七歳、高校二年生のときだった。 この年の夏休みに十日ほど沖縄の西表島に滞在した。そして同じ夏にテントをかついで東京から箱根の関所までを歩いた。 西表島の方はごく一般的の旅行にちかく、箱根まで歩いたのはどちらかというとキャンプの延長みたいなもの。このふたつを一夏のうちに経験したことで、旅行とキャンプの融合という、今の旅のスタイルの基盤ができた。 この西表島で