医療ボランティアの基本装備 = ヘッドランプ

山小屋泊まりとはいえ、北アルプスへ行くなら個人装備としてヘッドランプは必需品です。ヘッドランプ― 洞窟探検に使うようなイメージのアレ、頭に取り付けられる懐中電灯です。

夏山診療所の医療ボランティア活動の上で、ヘッドランプが必要な場面は多々あります。山小屋には自家発電施設はありますが、夜8時か9時には発電がストップしますので、その後は自前の照明器具が必需品。これがないとトイレにも行かれません(^^;

それに山小屋の朝は早いです。登山客は夜明け前に出発しますので、朝暗いうちから診療所に患者さんが来院ということもままあります。そんな場合は手元の懐中電灯の明かりで診療活動を行なうことになります。

また自分自身の入山や下山のときも、夜明け前に出発する可能性が高いですので、夜道を歩くための登山装備としてももちろん必需品。

夜明け前の登山道を歩いたり、真っ暗闇の中での診療活動、そういったシチュエーションを考えると、ふつうの懐中電灯ではなく、両手が自由に使えるヘッドランプという選択になります。

登山装備としてのヘッドランプは、ここ数年、白色LEDの開発によって、非常に進歩している分野です。小型で信じられないほど明るいライトが次々と開発されていて、値段もどんどん下がっているのがうれしいところ。

小型のヘッドライトは家庭の防災グッズとしても使えるものなので、持っていなければこの機会に買ってしまってもいいかも知れません。

私が愛用しているのは、世界で最初に開発されたLEDヘッドランプ、フランス・ペツル社 TIKKA ティカというモデル。さすがはフランス製、ストラップなどもおしゃれです。

ペツル社のLEDヘッドランプ・ティカ

6-7年前に買った旧モデルなのですが、2006年以降の新バージョンではLED球が変更されて80%光量アップしたとか。私が持っている旧バージョンでも十分な光量がありますので、最近のはどうなっていることやら。

値段も下がってますので、とりあえずコイツがお薦めです。実売価格は3000円ちょっとくらい。単四電池3本で120時間光ります。一回の山行ではおそらく電池交換は不要です。(でも予備電池は必ず持っていってくださいね)

基本的には、もっともベーシックなティカで十分だと思いますが、ティカには上位モデルもあって、今後本格的に登山をする人には一考の価値があるかもしれません。ちなみに最近、私はティカXPに乗り換えました。

ティカプラス Tikka PLUS

デザインはふつうのティカと同じだけど、LEDが3つから4つに変更されています。当然、より明るいです。

機能もだいぶバージョンアップされていて、スライドスイッチから押しボタンスイッチに変更。頻繁にon/offする場合に便利。光量が2段階に変更できるので、夜道を歩くとき、小屋内で使うときなど目的に合わせて使い分けて電池の節約ができます。

フラッシュ発光機能もあって、夜間に合図を送る場合などにも使えます。(単四電池3本での駆動時間:強/100h、中/120h、弱/150h)

ティカXP Tikka XP

ペツル社のティカXP

1W球という一灯でも明るい特別なLEDを使用したモデルで、遠方を照らすモードと近場を広く照らすモードを切り換えられて、特に夜道を歩くのに便利。

光量を3段階に調整も可能で、それに加えてブーストモードでは20秒間だけ最大光量の1.5倍の明るさに。もちろん点滅モードもあり。バッテリー残量表示があるのも特徴的です。(単四電池3本での駆動時間:強/60h、中/80h、弱/120h)

LEDタイプのヘッドランプは、とにかくバッテリーの持ちがいいのが特徴ですが、ありがちなのがザックの中で勝手に電源が入っていて、いざ使おうと思ったら電池切れという状況。

そんな事態を避けるためにザックに収納するときはご注意を。専用ケースに入れておくというのもひとつの手です。それとどんなときでも予備電池を持っていくのを忘れずに。