単独山行がメインの私が、山で意外と重宝しているのがiPod です。
iPodとは言わずとしれたハードディスク/USBフラッシュメモリ式の超小型デジタルオーディオ。
ひとりテントの中で過ごす夜の時間など、コイツがあるとすごく贅沢な時間を演出できるのが気に入っています。
まあ、もちろん従来からあったようなMD/CDのヘッドホンステレオでもいいのですけど、iPodをはじめとしたハードディスク/USBメモリ式のヘッドホンステレオのいいところはなんといってもその膨大なメモリ容量。
曲数で言えば数千曲が入ってしまうのですからスゴイことです。
これまでのふつうのウォークマンだと、なんのCDを持っていこうかなと出発前に頭を悩ませていましたが、iPodなら悩むことありません。
だって、中に自分の持っているCDが全部収まっているんですから。
CDラックを丸ごと野外に持ち出しているようなものです。
音楽なんてものは、場所や雰囲気・気分によって何が聞きたいのか変わってきます。だからこそやっぱりUSBメモリ式のiPodの出番だと思うのです。
野外では日が暮れたらやることないし、夜はとっても長い。
そんなときにテントの中でひとりバーボンのお湯割りでも飲みながら気分に合わせて音楽を聴く。最高のアウトドアの過ごし方です。
i-podの変わった使い方としては、テキスト・ビューワー機能があります。そこで青空文庫などから歴代の文豪の文学作品をダウンロードして、iPodに入れておけば、移動の電車の中などで読書もできてしまう。
まあ、小さい画面なので文庫本などに比べれば相当読みにくいですけど、いつか読んでみようかなと思っていたような文豪の小説などがあったら、iPodに取り込んでおいてもいいかも知れません。暇なときふと読んでみたくなるかもしれませんし。
私が使っているのは一世代前のiPod-miniですが、今ではより小さなipod-nanoが登場しています。ハードディスク式ではなく、USBフラッシュメモリを使っていますので、音飛びは無くなりましたし、消費電力も小さいため小さなバッテリーでより長時間使えるようになりました。
登山口までの電車・バスの中でも電池の持ちを気にしながらケチケチする必要はありません。登山に音楽なんて! とお思いの人もいるでしょうが、単独行にはiPod、お薦めですよ。